ビジネスにおいて人気資格として知られている簿記検定2級。しかし、実際に簿記検定2級はどのような場で役に立つか、どのくらいの難易度なのかあまり知られていないですよね。
そこで今回は簿記検定2級の役立つシーンや簿記検定3級と比べた時の難易度をご紹介します！自分に合った資格なのか、3級・2級を選ぶ時のポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
簿記検定とは
簿記検定とは、商工会議所が主催する日商簿記検定試験です。企業の経営成績と財政状況を明らかにし、経営状況を整理・計算・記録する技能として活躍します。
これだけ見ると経理業務に特化している印象です。もちろん、経理に大いに役立つ資格ではありますが、営業や販売、企画や総務など活用できる職種は多岐に渡ります。そのため多くの企業で人事制度や自己啓発としても活用しており、簿記検定の資格取得を推奨している状態です。
簿記2級はどんなシーンで役に立つ？
経理部門
様々な職業で活用できると言ってもやはり一番は経理部門で役に立つのは間違いありません。簿記検定は一般企業の経理部門で行う仕事の内容に基づいた出題範囲になっています。そのため、簿記検定を取得できれば企業の経理部門に配属になった際にも即戦力として活躍することができるのです。
簿記を使った士業
経理部門だけではなく、会計士や税理士にとっても簿記検定は大きな役割を果たします。金融を扱う士業において簿記の知識があると取引先の財務状況やお金の流れを把握できるため営業活動などで役に立ちます。
就活の際の書類選考
就活や転職で書類選考は必ずと言って良いほど通る道です。TOEICやITパスポートをはじめとした書類選考で有利な資格はありますが、簿記検定もそれらと並ぶほど書類選考では有利です。
アピールポイントとしても有効的であり、2級以上を取得していれば目標を達成するための努力ができる人としても印象付けることができます。
簿記2級と簿記3級はどれくらい難易度が違う？
簿記検定2級と簿記検定3級では難易度が異なり、受験者数や合格率、科目内容なども変わってきます。
簿記検定2級・3級の違い
| 2級 | 3級 | |
| 受験者数（年間） | 約45,000人（2022年） | 約10万人（2022年） |
| 合格率 | 20〜30％ | 40〜50％ |
| 試験科目 | 商業簿記・工業簿記 | 商業簿記 |
簿記検定2級と3級を比べると受験者数は倍程度違い、合格率は2級の方が低く、難易度が高いことが分かります。試験科目に関しては3級だと商業簿記のみなのに対して2級の場合は商業簿記に加え工業簿記も加わります。試験科目が増えることで試験範囲も広がるため合格のハードルも必然的に高くなります。
3級では簿記の基本的スキルを身につけられるのが大きな特徴。確定申告でお馴染みの青色申告書類の作成などに役立ちます。2級では3級のスキルに加え、財務諸表の作成を始め、記入数字の意味を理解することができます。経営内容の把握もでき、2級の取得によってよりビジネスに活かすことが可能です。
どちらを選ぶ？3級・2級を選ぶときのポイント
＜簿記検定3級＞
・「貸方」「借方」など専門的な単語が分からない。
・試算表を作成した経験がない。（実務または学習）
・決算整理をした経験がない。（実務または学習）
・会計仕訳の経験が全くない。
・損益計算書/貸借対照表を作成した経験がない。（実務または学習）
＜簿記検定2級＞
・簿記検定3級に合格している。
・2級の受験経験や学習経験がある。
・会社で経理業務を実務的に行っている。
まとめ
今回は簿記検定2級の役立つシーンや3級との難易度の違いについてご紹介しました。
まずは3級に挑戦するか、または、実務経験を考慮して2級に挑戦するかなど現段階の実力を把握した上で簿記検定の資格にチャレンジしてみてください♪
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